開催:11/19~11/20
11月のあいさつ運動
1 地域計画とは?
地域の農業をどのようにしていくのか、大切な農地をどのように守り次の世代に引き継いでいくのかなどの方針を農家の皆さんの話し合いにより、令和6年度末までに決めるものです。
具体的には、10年度の地域農業の在り方について、①地区でどのような農業を目指すのか、②担い手確保の方策、③基盤施設の整備方針、④農地の貸借に関する方針などの他、⑤農地1筆ごとに耕作予定者を特定します。(随時見直しを行います。)
2 食料自給率(カロリーベース)の推移
農林水産省の統計によりますと、昭和40年度は73%でしたが、平成元年度に50%を割り込み、平成22年度以降40%未満で推移しています。
3 松本市内で主に農業に従事している方
農林業センサス2020では4,246人であり、10年前に比べ約32%減っています。この内、70歳以上の方は2,399人(56.5%)で、数年後には農業従事者が極端に減る可能性があります。食べ物を作る人が少なくなることになりますので、農業を守るということは、非農家の方にとっても重大な問題と受け止める必要があります。
4 波田地区版「地域計画」
波田地区の農業考える会「農業未来会議」が中心となって地域計画を検討し、素案をまとめ、令和5年9月に市へ提出しました。
令和6年1月に市農政課の担当者から、農業を主として営む方へ地域計画(案)について説明がありました。
⑴ 地域農業の現状と課題
・波田地区は、山間部から平野部にかけて耕作地が広がり、多種多様の農業が営まれている。
・後継者の目途がたっていない農地の割合が半数以上であることから、将来的に後継者不足や遊休荒廃農地の増加が危惧される。後継者の育成や耕作地をまとめる農地流動化の取り組みが必要である。
・農業用水路や施設の老朽化が進んでいる所がある。
⑵ 地域における農業の将来の在り方
・水稲を中心とした土地利用型農業を推進し、作業の効率化を図るスマート農業を導入する。
・スイカの更なるブランド化を進めるとともに、作業性の向上を図る。
・リンゴを中心とした果樹産地を継承し、高密植栽培や生産性を向上させる農業技術を取り入れる。
⑶ 農用地の効率的かつ総合的な利用に関する目標
農用地の流動化を図り、認定農業者等へ農地を集める。併せて遊休農地の発生の防止と解消に取り組む中で、新規参入を促進する。
⑷ 必要な措置
・農地の貸し借りを扱う農地中間管理機構を通して、農地の集積や集約化を促進する。
・老朽化が著しい用水路を含む施設全般の改修に向けた話し合いを継続する。
・新規就農者の確保及び兼業農家を含む多様な経営体を確保・育成するため、市やJAと連携する等。
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